0:00に眼を覚ました。ジャンバーを着て外に出る。かなり寒い・・・
軽トラックに乗り込むと、フロントガラスは曇っていた。氷点下になっている。
5分間のアイドリングの後に道路に出る。国道の温度の標識は-2度を示していた。
急いで畑に着くと、トヨ君はすでに、準備した霜キラーに点火して廻っていた。
霜キラーの中心部の芯の孔にペットボトルで灯油を注いでいたところであった。
トヨ君も寒そうであった。四月も終わりだというのに・・・
私はチャッカマンで、彼の後から順番に点火して廻った。
火は寸秒で簡単に点いた。案外と楽なもんだと思いながら10分程度で40の霜キラーに点火することができた。
しかし、全てが点火した後、最初に点火したものはほとんどが消えていた。
灯油だけが燃焼して、本体には燃え移らなかった。これは時間がかかる。
朝から準備して一日中、放置ておいたので、午前零時ともなれば、湿っているのだった。もう一度灯油を垂らしながら、二、三回火をつけて廻った。
これは、火が完全に入り、蝋が溶け出すまでにかなりの加熱が必要だと思った。
中には綺麗に蝋が解けて、順調に燃焼していたものの、数時間で火が消えてしまうものもあった。
苦肉の策で店においてあった藁縄をぐるぐる巻きにして点火して蝋の中に入れると再び順調に燃焼しはじめた。藁縄はなかなか燃え尽きず、形は朝まで残っていた。
ポイント ・点火にはカスバーナーが有れば便利。
・一時間毎に見回りが必要。
・燃料は屋根のある場所で缶に詰めて、点火する前に現場に設置する。
・1回の燃料代は15000程度。安くはない。
しかし、霜対策にはこの倍の数量のカンカンが必要だと思った。燃料代も馬鹿にはならない。後何回霜が来るものか予想もつかないし、経費は嵩む一方だ。